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2021-12-03

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ヒト幹細胞とは?

美容液に含まれる話題の成分と効果を徹底解説‼️

最近よく耳にする「ヒト幹細胞」や「幹細胞コスメ」という言葉。特に、化粧水や美容液やパックなどのスキンケア商品を選ぶ際や、エステなどで聞いたことがあるかと思います。なんとなく肌に良い成分な感じはするけど、「スバリどんな成分なの🤔?」や「どんな効果があるの🤔?」と気になっている方も多いはず。そこで今回は「ヒト幹細胞」の成分や効果について解説していきます~!

「幹細胞」とは自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる「自己複製能」と、自分とは異なる細胞を生み出す「分化能力」の2つの機能を併せ持った細胞のことをいいます。分かりやすく言い換えると、新しい細胞を生み出し、肌の再生を促進してくれる細胞です。

幹細胞は大きく「ヒト由来」・「植物由来」・「動物由来」と3種類に分けられます。それぞれの特徴は…

ヒト幹細胞:ヒト由来の幹細胞。特にヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞が、医療や美容において頻繁に使われている。安全性も高く、特に再生医療においては、ヒトの幹細胞そのものを移植することで病気になってしまった臓器を再生する技術も進んでいる。

植物幹細胞:栄養成分が豊富で、細胞分裂が活性化している種子の中の胚や根の先端、茎の付け根といった植物の成長に重要な部位に存在し、さまざまな細胞に分化させる能力を持っている。主にリンゴ・カミツレ・アルガンなどから採取される。

動物幹細胞:ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ているといわれる羊やブタ、馬などの動物の胎盤から採取された幹細胞が用いられることが多い。※アレルギーを発症するリスクも否定できず、安全性の面からも国内ではまだ流通していない。

幹細胞の技術を使った医療や美容に関しては、依然として解明されていないこともありますが、ヒトの肌にヒト幹細胞が分泌する活性物質を含むコスメを使用することで、肌の細胞を活性化させ、よりよい肌の状態になっていくことが明らかになっています。これまでの美容成分を肌に導入するだけではなく、肌そのものの細胞を活性化させることが可能だと考えられています。

上記で紹介した幹細胞を培養する際に分泌される成分が培養液なのですが、その培養液が含まれているコスメがいわゆる「幹細胞コスメ」です。コスメに使われている培養液は主に「人幹細胞培養液」と「植物幹細胞培養液」です。 それぞれの主な効能は…

  • 【ヒト幹細胞培養液】
  • エイジングケアに効果的
  • 肌のキメを整え、潤いやハリを与えてくれる
  • 肌荒れを防ぎ、健やかな肌に導いてくれる
  • 【植物幹細胞培養液】
  • 保湿力が優れている
  • 肌のキメを整えてくれる

と一見どちらも肌に良い効果があると考えられますが、ヒト幹細胞培養液は安全性・効力・効果の持続力が高いことが明らかになっており、より肌に良い成分だと言えます。

医療でも使用されているヒト幹細胞培養液は、人間の皮下脂肪やへその緒から採取した幹細胞を培養したときに分泌された成分から、幹細胞を取り除き精製されるのですが、厚生労働省が定めた基準に従い、ヒトの幹細胞を完全に除去して精製されるので、異物が体内に侵入した際の免疫反応や拒絶反応も起こらないとされています。

ヒト幹細胞培養液はやはりヒト由来の成分なので、人間の体内に入ると高い効力とその効果の持続力を発揮ます。人間の細胞の内部や、表面上には特定の物質と結合して、細胞内でその機能を引き起こす「レセプター」というカギ穴のようなものがあるのですが、ヒト幹細胞培養液には、その穴に合致するカギになる成分である成長因子や活性物質が豊富に含まれています。その成長因子や活性物質がレセプターに合致することで、細胞が活性化します。

そして細胞が活性化されることで、皮膚の真皮では線維芽細胞を増殖・活性化し、丈夫なタンパク質が作り出され、表皮では表皮幹細胞に表皮細胞を量産させて、正常なターンオーバーへと導き、肌の再生を促進します。さらには、肌が再生されることにより、肌細胞が再び活発化していくという肌に嬉しいサイクルを順々に起こし、効果を持続します。一方、植物幹細胞にはヒト幹細胞のようにカギとカギ穴のような仕組みがないため、植物幹細胞培養液の効果も限定的であると考えられています。従来のコスメは、減少したコラーゲンやヒアルロン酸などの美容成分を直接肌に塗布して補うというものでしたが、ヒト幹細胞培養液を含むコスメは、成長因子や活性物質を肌に補給することで細胞を活性化させ、自ら美容成分を作り出せる肌に導いてくれます。この点が大きな違いなんです!

肌に安全で嬉しい効果が多くあるヒト幹細胞培養液ですが、特に年齢とともに気になってくるエイジングケアにおすすめです。細胞を活性化する物質や成長因子が含まれているヒト幹細胞培養液を塗ることで、皮膚組織の主要構成成分であるヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを作り出す線維芽細胞に働きかけ、肌のハリや弾力アップが期待できます。

また、肌のシミやシワ、クスミ、たるみの原因は、細胞を再生・修復・増殖させる機能の衰えなので、細胞を活性化させるヒト幹細胞由来の成分を与えることで、ターンオーバーを促し、これらの肌の悩みの改善に導いてくれます。さらに肌が健康的な状態を維持しやすくなり、毛穴の開きや黒ずみ、ほうれい線などを緩和してくれる効果もあります。不足したものを補うというスキンケア方法とは異なり、細胞そのものを活性化させるので、取り入れるのは年齢が若いほど良く、肌の変化が起こりやすい20代半ばくらいから始めるのが良いと言われております。

  • 【こんな人におすすめ】
  •  シミやシワ、たるみが気になる
  • 乾燥によるくすみを改善したい
  • 毛穴の開きや黒ずみが気になる
  •  エイジングケアを始めたい